シンジって

テレビシリーズとか今回の映画にしても、こんだけマトモに親父に触れてもらえてる場面ってありましたっけ? 今ちょっと興奮しててまともに頭が働かないんで思い出せないんだけど、なかったような気がする。声はかけてもらえてるよね。それだけで嬉しがるシンジがいじましいけど、親父、シンジ触ったことあるのかな。
そういう意味でも今回の接触は(シンジ的には悲しいだろうけど)、見てるほうとしてなんかキます。
接触って大事だよ、って何で聞いたんだっけ。
シンジが明確に覚えているかは別として、子供の頃母親にはだっこしてもらってるし、映画で確か頬には触れてくれてたと思う。足りてはいないかもしれないけどお母さんとはちゃんと接触してるのに、親父ないよね?
貞本そこわかっててのこの接触なのかな。息子に嫉妬する父親って、頻度はしらんがあるらしいし、親父がああいう風に思ってるのはまぁありだと思う。考えたことはあるし。シンジに触ったことのない親父も想像したことはある。全部ユイまかせで何もしない親父。「父親ではない」親父は考えたことある。“お前を信頼している”“お前を愛している”と言えば乗るのか? ってある意味親父に言って欲しかった台詞だなぁ。というかこうして形にされて初めて「ああこういうのも望んでたんだな自分」と自覚したというか。
だからこの家族はこういう背景がなかったら、とかユイがちゃんとそばにいれば、まともな親子になっただろうなってのが悲しいね。時間かけてユイがちゃんとしてあげれば、親父も「父親」になれただろうにって思うんだ。