ハンニバル・ライジング(HANNIBAL RISING)

トニーが出ていなかった。
とりあえずそれなり。こんなものですね。
思い入れのあるキャラだけに、もっとこーすんごいイベントが! とか思ってしまうんですが、うーん。時代として他にもすごいシリアルキラーはいるし、他にも(私的に)凄いと思うキャラもいるので、それをしのぐのは大変なのでしょう。現実の方が凄かったりするような世の中にもなってきてるし。羊たちの沈黙にどうつながるのかというか、あの後どう年をとり知識を蓄えあのハンニバル・レクターになっていくのか、がイマイチ。
あと他の国ではどうかしらんが、日本では微妙な感じがする。剣道の場面では悪いが笑った。レディ・ムラサキが本名なのか、源氏物語から取った呼び名なのか知らんが、確かに日本人と言える顔だし美人だがあの部屋の様子とか背景が・・・。東洋的、ではあるが、日本人あんなことするか? あのぶら下がってる頭(かしら)は何? 日本刀の音じゃねー(っつっても本当を知らんが)、日本刀はあんな風に持ちません! 持ち方だけならまだキルビルのがまし。ちゃんと教えなさいよムラサキ婦人。あといっくらなんでも初めてであんなスパッと切り落とせるの?
ってんなツッコミは不要なんだろうけどなんかなー。ムラサキも、もうちょっとこーなんつーか違う女性像であって欲しかった気もするんだが。
ネタバレるが。

自分も正当防衛とは言え思いっきり殺しておいてあの態度はどうーなの? とかさ。ハンニバルの中で、自分も食ったという事実はどう折り合いをつけたのか、とかさ。気になる点は結構ある。


二人が出来あがらなかったことはそれはそれでホットもしたんだが、逆にできてしまってくれても面白い展開には出来るかなぁとか。最初は復讐、やられたことをやり返す意味でのカニバリズムだったけれど、妹の件があって、それを愛情表現に摩り替えてしまい愛情の一部も食欲に通じるようになったとかさ。抱きながらそれこそ吸血鬼の様にその肌の下の赤い水を飲みたいとか、お腹を撫でながら、この中は・・・とか考えたり、口付けながらこの頬は上手いだろうかとか、そんな風に考えてしまうレクターも見たかったかなーみたいな。
自分の中で作り上げてしまっているレクターのイメージとはズレがありました。それは仕方がない事だとは思います。
原作はさてどないでしょうか。向こうの文章ってちょっと読みづらいんだけど、買ってみようかな。
アンソニー・ホプキンスの感想が聞いてみたいです。