偽り6

2009-07-06

バキン、という感じの音がしてアスカの目の前の絵が変なのになる。異界? がくんと1段落ちるアスカ、副十字みたいな光が飛ぶ。飲み込まれるような印象。参号機の暴走。プラグは使徒側に引き込まれる。阻止しようとするリツコ。「人の形を維持できなくなる」背中のふた?開いて粘液状のものが見えるところはテレビのまま。色が違う。青い。悶える参号機。爆発。

松代で爆発事故? 綾波の所へ行こうとしているシンジ。車を急反転させ走り去るゲンドウ。ふきこぼれる鍋。呆然とするレイ。ネルフでは対処に追われる。戦自が介入する前に全てを終わらせろと冬月。爆心地近くに未確認移動物体を確認するも使徒かは不明。そこにゲンドウが現れ、第1種戦闘配置を指示する。初号機にダミーシステムを乗せて起動。この段階でシンジが戦えないことをゲンドウは予想していたのだろうか。ゲンドウと冬月の最低2人は参号機が使徒化していることを予想してるだろうしなぁ。
他のエヴァの支援もなく、ミサトもいない状況での戦闘に不安をこぼすシンジだが、ゲンドウが直接指揮を取っていると日向が告げる。
移動物体視認。参号機。ざわめく司令塔。プラグ排出コードや停止信号を送るところもテレビのまま。プラグが粘液に阻まれて排出できないところも同じ。目標、と言われても「人が、アスカが乗ってるんじゃないの?」と動けないシンジ。あとは基本的にはテレビのまま。シンジが戦えなくてダミーシステムが起動して、ダミーは参号機をボロボロにする。
ぶっちゃけ辛いんであまり細かくは思い出したくないな。
テレビと違うのは、参号機に別の腕が生える(計4本の上肢)。生えた腕は人のよう。ダミーシステムの描写が違う。シンジの手をロック。視界をさえぎるようにせり出すもの。周囲は景色を写さず、見えているのはデジタル信号のようなもの。その中でも必死に見ようとするシンジ。
BGMが。今回の映画ではなんつーか。このシーンでは「今日の日はさようなら」。止めてくれ、マジで。エヴァのせいで聞けなくなった曲は結構あるが(第9なんざ今でも辛い)、クラシックとか英語だったからまだ良かった。日本語の曲でやられるとちょっと辛いぞ。たぶんしばらくは聞いたら泣きそうになると思う。だって「いつまでの絶えることなく友達でいよう」だよ? マジで止めてくれほんと。
「何やってんだよ父さん」のトーンが低い。あとプラグは握りつぶすのではなく、噛み潰します。シンジは見えてない。音で何かしてるってわかるだけ。この様子をレイは司令塔隅で見ている。

意識を取り戻すミサト。このあたりはテレビのまま。加持がいる。加持は事故を聞いて駆けつけたんだろうな。ミサトは最初にリツコを心配する。それから参号機とアスカを。「使徒、として処理されたそうだよ。初号機に」

ジオフロントのピラミッドみたいなのの上にいる初号機。そこへ上るまでに多少暴れたのか煙を上げているところがある。シンジと司令塔のやり取りはテレビのまま。シンジがどの段階でどう暴れたのか不明だが、どうやってここに来たんだろうか。子供のように駄々をこね、地団駄を踏む。振動が司令塔へ伝わる。ここでテレビと違うのは「父さんも大事な人を亡くしてみればいいんだ」かな。これはねー、シンジの状況なんかを考えると言っちゃう気持ちがわからなくもないけれど、それでも子供の台詞だよね。悲しんでいるようには見えなくても「妻」を亡くした人間に言っていい台詞ではないと思う。このあたり、シンジの未熟さを現そうとしたのかな。ちょっとこの台詞だけは、シンジそれは言っちゃ駄目だろう、と思う。LCLの濃度を上げられて意識を失うシンジ。初号機はぐらりと倒れて堀? 何なんだろうあれ、に落ちる。

電車の描写。テレビと違うところだけ。SDATがゲンドウの置いていったものであること。綾波のメガネと同じだよ。耳をふさぐと心もふさげるから。「これをしていると父さんが守ってくれる気がしたんだ。僕の勝手な思い込みさ」いいこともあったけれど壊れてしまった。やっぱり嫌な世界だ。で「嫌なことから逃げ出して、何が悪いんだよ!」

個人的には、今回の映画ではこの内面描写は不要な気がします。シンジがテレビよりちょっとしっかりというかはっきりというかしているから、内面描写なくても話やキャラがわかるし。エヴァという物語のテンプレとしては必要なのかもしれないけど。

目覚めるシンジ。「やっぱりこの天井だ」だっけ。周囲には恐らく諜報部? サングラスーツが5人くらい。シンジが目覚めると一人が近づく。であの4連だか6連だかの手錠をされてゲンドウのところへ。ここも基本的にはテレビのまま。「はい、僕はもうエヴァには乗りたくありません」「では出て行け」でゲンドウに背を向ける。「また逃げ出すのか」無言。「自分の望みは誰かに叶えてもらうのではなく自分で叶えるものだ」と言うようなことを言う。「大人になれシンジ」「僕には何が大人かわかりません」出て行くシンジ。「第3の少年は抹消。バックアップは不要だ」とゲンドウ。

オペレーターの会話。「レイ、シンジ君を引き止めませんでしたね」「最近変わってきたから期待したんだけど。あの子達の距離感、わからないよ」「でもこれでまたパイロットは一人だ」「振り出しに戻る、ですね」
捨てられているSDATを見つけ、それを引き上げるレイの姿が描写された後で3人の絵。伊吹はひざ掛けをしている。

ミサトの部屋を出て行くシンジ。「わかってると思うけど、これからも監視はつくし行動には制限がかかるから」。ミサトがシンジかける言葉はテレビと違う。「ほんとはね、私も世界とかどうでもいいのかもしれない。最初はただ死んだ父に少しでも近づきたくてネルフに入ったの」シンジがゲンドウに褒められたくてエヴァに乗ったのと同じ。自分の思いをシンジに重ねた。それをシンジが重荷に感じていたのも知ってる。今シンジがエヴァに乗るのに失望しているのも知ってる。でも私は! と手を伸ばすがシンジはそれをすり抜けて歩を出す。空をつかむミサトの手。ゆるく握って手は引かれる。「あの日レイは碇司令も呼んでいたの。あなたに笑って欲しかったのよ」「僕はもう、誰とも笑えません」扉が閉まる。
モノレールに乗っているシンジ。かばんを抱えるように俯いている。ほかに人はいない。照明が赤くなる。非常事態宣言が発令されたとアナウンス。
使徒だ」

第10使徒は基本ラインがゼルエルです。目からの光線で24層全てを貫通する穴を開ける。「最強の拒絶型か」とは冬月。これはテレビシリーズでの「ATフィールドは心の壁」というのを受けているのかな。ATフィールドが強い=人を拒絶する心が強い?
弐号機の封印が解かれている。マリがスーツを着ている。新しいスーツは胸もぴったりでいいって胸ぷるん描写。ここにきてまだサービスシーン入れるか。他の人間がかかれていないのでどういう系統の指示で誰だどう動いているのか、正式なものなのか、極秘行動なのかなど不明。
んで月ではカヲルがスーツを着ている。「時がきたね」
ミサトがネルフへの輸送機に乗りながら指示。陸上の迎撃システムのフル稼働を指示。地上へ向かう弐号機を目撃。「誰が乗っているの」ネルフでは把握していない。ネルフ側の指示ではないとの答え。この段階で、ユーロしかパスを持っていないんだからユーロがかんでいることくらはわかってるんだろうね。
発令塔に来たミサトが指示を出す。地上では間に合わない、ユーロに言って弐号機を〜ってな台詞(詳細忘れた)があったので、ユーロの指示で弐号機が動いているとは思ってるんだろうね。零号機は仮のパーツでとりあえず起動させ、初号機はダミープラグで起動させることになる。
地下へ非難する人たちの絵があって、その中にシンジがいる。「ジオフロントがこの世で一番安全だよ」とか言ってたよね。順番は違うけれど、爆風にさらされるトウジ達も見える。トウジはヒカリをかばっている。今回の映画ではトウジがヒカリを好きという描写はあまりなかったと思うんだけど、これは好きだから? それともただのクラスメイトとして? この絵に連動して発令等で青葉が「民間人の非難が最優先だ」とか言ってたっけ。

ミサトが弐号機と連絡を取ろうとするが、エヴァ側で拒否している。「そう、一人でやりたいのね」とミサト。
やっぱLCLの匂いはいいなぁ、他人の匂いがするエヴァも悪くない、だっけ? んなことを言うマリ。マリの手の動きをトレースしてエヴァの手も動いている。ジオフロントに進入してくる使徒。迎え撃つ弐号機。なんつったけっけかな、忘れたけど「このままじゃやばいじゃん」。攻撃はことごとくATフィールドではじかれる。何層にも描かれている。これじゃ駄目か。武器を変え、飛び掛る。ゼロ距離ではどうだ、と銃剣のようなもので一撃後、肩のパーツから小さい槍みたいのを発射するもはじかれる。弐号機自信も遠くに弾き飛ばされる。マリは冷静なんだろうね。このままじゃ勝てないことを理解する。プラグ内で立ち上がり、「このままじゃ勝てないな」と言う時、頭上に姿がすこしだけ反転して見えているので、それほどプラグ内は高さないんだね。ちょっと背伸びしたら頭ぶつかりそう。でもこういう表現はテレビん時にはなかった。まぁテレビではプラグ内で立たなかったしね。んで「いっちょやってみっか」みたいな感じで、「人を捨てたエヴァの力、見せてもらうわ」だったかな。「裏コード、ザビースト」プラグ内は赤く染まる。弐号機の肩や背中に、なんていうの? 排気筒みたいのが出てくる。「エヴァにこんな機能があるなんて」と日向。動きもほとんど獣状態で使徒に襲い掛かる。がことごとくATフィールドで防がれる。爪を立ててフィールドを破っていく描写。

エヴァの操縦ってのがイマイチわからないね。あのがちゃがちゃやるのは必要なのか? このときマリはプラグ内に立っているだけで、操縦桿には触っていない。完全にマリの「意思」だけでエヴァを動かしている感じ。これが特殊モードだから? 操縦桿いらないんだったらそういうプラグ内のデザインになるだろうしなー。うーん。
あとあのエヴァの動きの中で、プラグ内はどういう固定なんだろうね。まともに立ってられるのが不思議だ。重力制御というか、エヴァの動きをどうキャンセルしているのか気になる。座ってればまだ固定されてるかなと思うけどさ、立ってってあんた振り回されるだろう普通。

初号機はダミーシステムを拒否して起動せず。「冬月、少し頼む」といって発令所を去るゲンドウ。
とりあえずがしがしATフィールドを叩き割っていくが、使徒がびろびろ伸ばしていた触手? を畳み、テレビみたいな感じで伸ばして攻撃してくる。テレビと違って左腕がとびと右腋に穴。当然痛みを感じているはずだがマリは攻撃を続ける。やっぱちょっとイっちゃってるっぽい描写かな。でテレビみたいにもう1撃。また首飛んだかと思ったが違うみたい。恐らく右腕が飛ばされている。
人の形を捨てた? 獣化第2形態でも駄目か、とリツコ。リツコはこのモードがあることを知っていたんだろうけど、獣化第1形態ってどれのことを言うんだろう。いわゆる暴走は違うだろうし。ダミープラグによるあの状態がそうなのかなー?
ここで零号機登場。抱えているのはミサイル。そのまま抱えて使徒を攻撃、ATフィールドで阻まれるがミサイルに点火その勢いと自身のフィールドでこじ開けようとする。「碇君が、もうエヴァに乗らなくてもいいようにする。だから」。しかし押される。ここで両腕を失った弐号機が再び攻撃、口でフィールドを破る。「あと、1枚ぃぃ」敗れた瞬間、使徒はコアご防御。零号機は弐号機を後方へ投げ飛ばす。「逃げて。ありがとう弐号機の人。」だったか。爆発。収束するが、零号機は呆然と立ったまま。エネルギー切れ? 使徒はほぼダメージなしか。口から変なのが出てきて、ぱくん、と零号機を喰う。足だけが2本残る。使徒は変異を始め、首から下が人間(綾波)のようになる。ちょっとキモい。
認識コード? が零号機へと変わっていく使徒。「まずい、これで奴がリリス接触しても自爆しない」

他に誰もいないシェルターに一人でうずくまるシンジ。このシェルターは破棄されたので別のところへ非難しろというアナウンスが流れている。振動と共に壁が崩壊。見ると弐号機の顔がそこにある。「あれぇ? なんでこんなところにいるの? 一人足りないと思ったらそういうことか」とマリ。言い方はちょっと暢気にも聞こえる。僕はもうエヴァには乗らないって決めたんだ。「エヴァに乗るかどうかなんてそんなことで悩む奴もいるんだ」これはシンジの「エヴァに乗るのが嬉しい人もいるんだ」と対応か。だったら逃げないとここにいたら死んじゃうよ? とマリ。手伝ってあげるから、とエヴァの手でシンジをつかみ外へ連れ出す。「乗らないって決めたんだ乗らないって決めたんだ乗らないって決めたんだ・・・」とシンジ。手が広げられ外の景色が眼前に広がる。焼け焦げたジオフロント
使徒を見て「零号機と融合している。パイロットごと取り込んだんだ」とか言うマリ。早く逃げろとシンジに言う。

こんなドシリアスなシーンなのにお前どうよ? と思うけど。この手のひらの上のシンジ可愛い。座り方というかなんというか何もかもが。ちくしょう。なんでこんな可愛いんだ。

傍線としていたシンジだが何かを決意し手の上から降りる。その直後弐号機の電源が落ちる。「あちゃーいっちゃったか」
シンジはジオフロントを走る。途中、使徒がピラミッドみたいなやつを攻撃したので、その爆風で飛ばされ転ぶ。

初号機を起動させようとするが拒否して駄目。「なぜ私を拒絶する、ユイ」。そのとき乗せてくださいとシンジ。なぜここにいる、に「僕はエヴァンゲリオン初号機パイロット碇シンジです」が来る。このとき、シンジの勢いに押され、ゲンドウは少し身を引いている。序の「よく来たな」の時とは違うことの象徴?
メインシャフトが丸見えになって使徒が侵攻してくる。此処に来るわ、非戦闘員は直ちに退避、とミサト。退避できたかわからんが、使徒がモニタを破って現れる。父のペンダントを握り締めているのはテレビと同じ。そこに右の側面を破って初号機が登場。「初号機?! シンジ君!」。使徒を押しやり組み合う。光線で左腕を切られる。この致死武器をかぶるゲンドウの描写もテレビのまま。そのあと使徒を射出口んとこへ押し付ける初号機「ミサトさん!」。「ロック外して、全部」とミサト。そのあとたぶん壁のスイッチ? を足で押す初号機。射出台が発射してジオフロント内に飛び出す2体。落下の勢いのまま使徒を地面に押し付け、殴る。片手なんでやりにくそう。コアをむき出して殴りつけているが途中でエネルギーが切れる。
ジオフロントへの移動中のミサト達も伊吹のモニターでそれを知る。予備も動きません。
使徒は初号機をつるし上げ飛ばす。ジオフロントへ走り出てくるミサト達。貫かれた初号機、血しぶきを吐く映像はシンジにもかぶさり、シンジが血反吐を吐いているよう(実際吐いたのかね)。
沈黙する初号機。暗いプラグ。

綾波を、返せ!」