邪魅読了

疲れた。風邪引いてるのに本は読める。
読んでるときには色々思うんですが、読み終わるとというか、中断した段階でふわっと消える。とりあえず京極版世界系? という印象。マーチが生んだけど。
今回あまり邪魅似ついての薀蓄がなくて淋しい。いつも例えられる妖怪についてはこれでもかと薀蓄が語られ、その妖怪について色々知ることができるのが楽しみなのに。この曖昧さが邪魅なのだと言われてしまえばまーそーなんだけど。
色々は思った。寄りにも寄って関口の前でその話をするか?! とか。ただ腐れは被害妄想気味なので、これって実は婦女子への嫌味サービスなのだろうか、と邪推したくなったりした所もちょこちょこと。
京極堂シリーズでは2巡目という話も聞こえてくるため、あと登場人物のこともあって、やっぱり少し鉄鼠を思い起こさせる点はあるのだけれど、1巡目のあれこれを御った煮にしているような印象も。
とりあえず、関口については安心したような残念なような(お前は何を期待していたんだ)。
駄菓子菓子、このシリーズ、どう落とし前をつけるつもりなんだろう。登場人物が矢鱈めったら増えていないか? そして前作までのシリーズで登場した人物は必ず一人は死ぬし。増やして減らしてでもどー見ても増えてるだろう。
京極堂シリーズだけれど、私は関口を読むために読んでいるので、今回前半がちょーっと辛かった。関口が出てくるとすらすらっと読めるというのはどういうわけなのか。それほど心の底から好きというわけでもないんだが。関口については一部満足一部不満足。
今回主役はなんだかんだいっても榎さんだと思うのだが、そのせいか、京極が物足りない。
次作の予告はあり難いのだけれど、また5年くらい待たされることになるのだろうか。早くしてくれないと次が出るまでに死んでしまいそうだ(病気か事故に合ってたら笑う)。できれば完結まで読んでから死にたいのだが。