空の境界

やっと読了。今更だ。去年かな? 発売されてもう1年も経ってしまっている。その間にこれを購入した本屋はつぶれてしまった。
この小説については噂だけは知っていた。けど中身に付いては全然知らなかった。何て読むのかも知らなくて「そら」なんだと思っていた。初出がいつかもしらないけれど、誰にでも手に入れることができる一般の小説として世に出たのは単純にありがたい。同人誌だと色々と問題もあるし。恐らく、群がる人の多さに買いに行くことができない。そして絶対数の差。どんなに面白い作品であっても、手に入れられないということが多い。存在を知った時にはもう手遅れ。そう言う意味では本屋で買えるのは嬉しいことだ。
自分はコミケとかにも行く人間だけど、そうじゃない完全な一般の人がこれを面白いと思う、と踏んだからの出版なんだろうなぁ。自分が面白いと思うことが世間一般の面白いと思うことと一緒じゃないのはよくわかっている。それでもある程度の数はあって、アニメ化とかこうして出版とかいう力にはなるわけだ。十二国記の話をした時に「どこが面白いの?」と言った人がいたが、これは自分の説明力不足で片付けてもいいんだけど、面白いとは思わない人がそれなりにいるということでもある。まず小説を読むという人自体がどのくらいの割合なんだろ。上の台詞を言ったのは本をあんまり読まない人だ。

個人的に「しき」という音の女性は好みの性格に書かれるのだろうかと思った。この両儀式真賀田四季も多重人格で、かつ結構好きなタイプだ。
空の境界 上 (講談社ノベルス)空の境界 下 (講談社ノベルス)