子供の頃は

毎年屋根雪降ろすくらいには積もっていたと記憶しています。親父さんが屋根に登って雪を降ろし、それを子供らが下で用水に流すのが毎年の行事でした。屋根から落ちてくる雪ははっきり言って凶器ですから、「下ろすぞー」と声がかかったら離れます。んでどどどどっ!っと落ちてきた雪をせっせと用水に流し込んでいきます。
用水も小さいものですから、皆が一斉に雪を流すと詰まります。ですから時間を決めてズラして流してました。雪ごんごん入れてスコップでかき回して崩して溶かして流してました。道の雪は子供だってすかしてます。凍るとスコップでは歯が立たないので早い内に流さないと大変でした。
ガキの頃に五六豪雪を経験していますが、今住んでいる所は当時とは山一つ越えた隣の県ですから、単純に比較はできません。でもあのころの方が雪は凄かったような……。東北、秋田の方と一緒にはできませんが、ここいらはまだあの時よりはましな気がします。大変は大変ですけどね。恐らく秋田辺りはあの頃よりも降っているんでしょうね。80代の方が産まれて初めてって言ってたし。今年のは一七(一八?)豪雪とでも名付けられるんでしょうか。過去には結構降ってたんだし、もうちょっと昔の経験生かしてなんとかできないのか、偉い人。やっぱもう雪の記憶は薄れているんですよ。
屋根雪を降ろさなくて良くなってから何年くらい経ったでしょうか。今の親父さんに屋根雪降ろしはさせたくないなーと思うけれど、自分ができるかっていうと無理! あれは経験とテクが入ります。気を抜くと落ちる。
帰るのも怖いしなぁ。帰れるかも怪しいしなぁ。とりあえず地元は五六ん時よりはマシなようなので、しばらくは静観しようかな。